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デザイナーインタビュー kiko+デザイナー kaz*さん PART.1

 毎年1月と9月にパリで開催される国際的な展示会・MAISON & OBJET(メゾン・エ・オブジェ)。今年1月、その会場でデビューした木のおもちゃブランドがありました。日本のおもちゃメーカー・Kukkia(クキア)が発表した、新しいおもちゃブランド「kiko+(キコ)」。

 木の地肌×蛍光カラーの組み合わせの新鮮さや、オリエンタルな要素や自然への愛情を現代的に解釈したデザイン、そして何よりも、言葉やルールを必要とせず誰もが自由に手を伸ばして遊び始めてしまう、シンプルで万国共通の可愛らしさ。

 春の販売スタートからは、日本国内はもちろん、ヨーロッパを中心とした海外でも、そのアイテムのどれもが大きな反響を呼んでいます。そんな木のおもちゃブランド・kiko+を企画しているのは、Kukkiaの社長でありデザイナーでもあるkaz*(カズ)さん。彼女がkiko+のおもちゃに込めた思いや、元同僚と二人でKukkiaを立ち上げたときのこと、そんなお話をうかがってきました。

 今日から二回に分けて掲載する、kaz*さんのインタビュー。第一回目の今日は、彼女が元同僚とふたりで木のおもちゃブランド「gg*(ジジ)」をスタートさせるまでのことをうかがいます。


COCOmag___こんにちは。COCOmagでは久々のインタビューです。


kaz*___よろしくお願いします(笑)。


COCOmag___こちらこそ、よろしくお願いします(笑)。kaz*さんが元同僚の女性と木のおもちゃブランド・gg*をスタートさせたのが約4年前、その後、メーカーとしてのKukkiaを立ち上げたのが約3年前ですよね。スタートからのブランド&メーカーの知名度の浸透度やそのスピードは、とても早いものではないかと感じます。


kaz*___ありがとうございます!(笑)。


COCOmag___まずお聞きしたいのは、kaz* さんがgg*をスタートさせるまでの経緯です。どんなお子さんだったのでしょうか?そして、学生時代はどんなことを?


kaz*___生まれてからはずっと大阪で育ちました。大阪でも山間の町だったので、自然が多い環境でしたね。大学進学をきっかけにアメリカに渡り、ウインドウディスプレイのデザインや視覚効果について学んでいたんです。どうすれば人を惹き付けるウインドウを作れるのか、ウインドウに惹き付けた人をどう店内に誘導するのか、などといったウインドウディスプレイを通じての視覚コミュニケーションについて。

卒業後はN.Y.でしばらくアパレル関係の仕事に就き、帰国後にインテリア関係の企業などを経て就職したのが、木のおもちゃをメインに取り扱う会社でした。アメリカでの経験をかわれて海外の工場とのやり取りを担当するうちに、新しいおもちゃの企画にも参加するようになったり、海外に出張する機会も増えたりして…。

そんな中で一緒に仕事をしていた同僚が、gg*を一緒にスタートさせたパートナー・nov*(ノブ)。彼女とは「いつか2人で自由にものづくりができたらいいよね」なんて言いながら、仕事場以外でも夜な夜なミーティングを繰り返していたんです(笑)。

やがて2人ともその会社を退職し、木のおもちゃをメインとするブランド・gg*(ジジ)をスタート、そしてしばらくしてからgg*などを運営する会社として、私が大阪でkukkia(クキア)を立ち上げました。


COCOmag___3年前にスタートしたgg*と、今年の春にスタートしたkiko+。その違いをうかがう前に、まずgg*はどんなブランドなのか、そしてKukkia(クキア)という少し変わった社名にはどんな意味があるのかを教えてください。


kaz*___フィンランド語の「実を実らせる」という意味の言葉と、花と大地をつなぐ大切なパイプとしての「茎」、そのふたつを掛け合わせて考えたのがKukkiaという社名です。

そして、gg*は、“g”というアルファベットにこだわって考えたブランド名なんです。女の子=girlが2人で始めたブランドだから“g”がふたつ、そして“g”で始まる単語にはgoodとかgiftとかglobalとか良い意味のものが多いから…なんていうふうに“g”という文字にこだわって名付けました。

gg*のおもちゃたち。(写真は芦屋市立美術博物館のKukkia販売コーナー


COCOmag___kaz*さん、nov*さんをはじめ、ブランド名にも★マークが付いているのは、何か理由があるのですか?


kaz*___2007年の7月7日・七夕の日が、Kukkiaとgg*のスタートした日。だから私たちには星へのコダワリというか縁があって、ブランド名やおもちゃのデザイン、パッケージなどには星にまつわるものが多いんです(笑)。


COCOmag___あ、なるほど。そういうことだったんですね(笑)。それでは、gg*とはkaz*さんにとってどんなブランドなのでしょうか?


kaz*___gg*は、私とnov*がまだ前の会社に在職中に自由にアイデアを出し合っていたところからスタートしたブランド。言ってみればKukkiaという会社を立ち上げる原点となった、おもちゃブランドです。

社名にも込めた「茎」という存在は、明るくてきれいな花と母なる大地をつなぐ大切なパイプの役割を持っていますよね。私たちが作るおもちゃも、そんなパイプの役割を担いたいと考えているんです。子ども同士が同じおもちゃで遊ぶうちに仲良くなっていくのはもちろん、子どもと大人、そして子どもと世界というように、私たちが作ったおもちゃがパイプとなって子どもたちがどんどん今よりも広い世界に羽ばたいていってほしい。そんな思いをgg*のアイテムのすべてに込めています。

そんなパイプのような存在になるためにも、マル・サンカク・シカクといった子どもたちが親しみを持ってもらえるようなシンプルなフォルムにこだわってデザインを考えています。そのほかにも、子どもが誤って口の中に入れても害がないように、塗装にはミツバチが作る天然の蜜蝋(みつろう)をベースにしたものを使っていたりと、安全面にも気を使っているんですよ…(続く)。



…いかがでしたか? kiko+デザイナー・kaz*さんのインタビューPt.1。

こちらからの質問に、テンポよく答えてくれるkaz*さん。COCOmagが質問を終える前に、もうすでに答えが頭の中ででき上がっている。そんな頭の回転の速さを感じながらのインタビューでした。

kaz*さんのインタビューPt.2では、この春に世界へ向けてデビューした新しい木のおもちゃブランド・kiko+のこと、そしてプロダクトデザインを専門的に学んだわけでもなかったkaz*さんが、木のおもちゃに取り組むことになったきっかけなどをうかがいます。おたのしみに。


●デザイナーインタビュー kiko+デザイナー kaz*さん PART.2はこちらから → PART.2

(取材・文/COCOmag編集部・柳原)

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